ありがとう清原

プロ野球人生で最後の打席を、豪快な空振り三振で締めくくったオリックスバッファローズの清原和博は、相手の杉内俊哉投手に向かってヘルメットを脱いで一礼。満足感にあふれた笑顔でした。

f0176876_7423826.jpg球審から受け取ったボールをヘルメットの中に納め、京セラドームに詰め掛けた3万人の大観衆に頭を下げました。

試合開始直前には、今季限りで勇退するソフトバンクの王貞治監督から花束を贈られた。PL学園高時代、当時は王監督が指揮していた巨人入りを熱望しながら、ドラフトでは指名されず、早稲田大学入りを宣言していたチームメートの桑田真澄投手が指名されました。巨人以外ならプロには行かないと言っていた清原と、早稲田入りを宣言していた両選手の獲得を狙った巨人の失敗だったのでしょうが・・・。

おそらくわだかまりもあったのでしょうが、すでに過去の問題であるかのように、「テレビで見ていた世界の王さんから花束をもらい嬉しかった。」と語りました。「生まれ変わったら、同じ球団でホームラン競争をしよう。」と言われたようです。涙を目にいっぱいため、がっちりと王監督の手を握り締めていました。


清原選手の最後の雄姿を一目見ようと、互いに尊敬し合うという米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手や、PL学園高時代の監督だった中村順司・名古屋商大監督がスタジアムを訪れました。もちろん、高校時代の同級生で「KKコンビ」と呼ばれた元巨人の桑田投手も。

そして、チームの今季最終戦の勝利の後に待っていたのは、涙で彩られた引退セレモニー。過去の映像がビジョンに流れたのに続き、阪神の金本知憲外野手らから花束を受け取ると涙があふれでました。清原選手が打席に入る際のテーマソングの「とんぼ」を、歌手の長渕剛さんが眼前で生演奏したときには、清原選手は白いタオルで何度も顔をぬぐいました。

そして「このユニホームを着させてくれた、天国の仰木監督。」に感謝の念を伝え、最後は「オリックスのユニホームを着たことを誇りに思い、今日引退させていただきます」とあいさつ。グラウンドを一周し、ナインから胴上げされて5度宙を舞うと、再びファンに頭を下げました。

偉大なる功績を残した選手の引退は寂しいものがありますが、清原にとっても新しい道への第一歩です。マルチな才能をもった人ですから、これからの活躍も楽しみです。
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by set_them_free | 2008-10-02 07:50 | 日々の出来事